マツカワ/王鰈

幻とまでいわれたカレイ。

資源回復のため様々な活動が行われる。

ブランド化もされ、日高沿岸の新名物に。

マツカワについて

マツカワはカレイの一種。

うろこがザラザラと粒立ち、硬い。

表面が松の木の皮のようであるためマツカワ。

ヒレにも特徴があり、

薄茶色をベースに黒い帯状の縞が入る。

鷹の羽根に似ることから、タカノハとも呼ばれる。

他にはアイヌ語でヒラメやカレイなどの平らな魚を意味する

タンタカと呼ばれたりもする。

よく似たカレイにホシガレイがいる。

西日本を中心に獲れるカレイで、

見分け方はヒレの模様。

マツカワは縞模様、ホシガレイは丸い斑点。

大きくなる品種で、

オスは50cm、

メスは80cmになるものもあるという。

北太平洋を中心に日本海北部や南オホーツク海にも生息。

味はカレイの中でもトップクラス。

ヒラメにも劣らない旨みを持ち、

身の締まりや歯ごたえの良さが評判。

体も大きく、姿造りは圧巻。

漁獲量の減少と放流事業

マツカワの漁獲量は1970年代を境に変化。

1975頃までは年間20t以上獲れていたのが、

急激に取れなくなり、1990年頃には数t程度。

まったく出回らなくなったため、幻の高級魚といわれるに到る。

その味の良さから、資源回復を望む声も多く、

ふ化・放流事業への取り組みが1980年代後半から始まり、

1990年代末には試験放流がスタート。

2006年以降には、えりもから西の太平洋海域で

大規模放流も開始された。

地域の漁協や市町村が協力し、

マツカワの資源回復活動を行う。

大きさ35cm以下のマツカワは獲っても放流が原則。

これは漁船だけでなく釣り人も同様。

結構大きい感じがするが、元々大型品種なので、

1歳半で30cm、2歳半で45cm程度になるため。

また、放流されたマツカワは、天然物と若干違いがある。

特徴的なヒレの縞が、天然物はキレイで等間隔の黒縞。

放流物は縞の間隔や大きさがまばら。

大きさ制限には、天然も放流も関係ないので、

釣り上げた際には注意が必要。

ブランド名「王鰈」

えりも以西の北太平洋にある漁協が合同でブランド化。

公募の中から「王鰈(おうちょう)」に決まり、

漢字そのままカレイの王様としてトップブランドを目指す。

放流事業と漁獲の制限による安定した出荷、

PR活動による認知度アップと定着化により、

おいしい高級魚として、えりも以西の新名物となるべく活動中。

各漁協では鮮度を大事にした出荷にこだわることで、

ブランドの品質維持にも努める。

食べたいぞ!というひとは、

漁協や市町村の情報を参考にすると良い。

旬や食べ方

旬は冬といわれ、

12月ごろに漁は最盛期となる。

夏から秋の脂の乗る時期も旨い。

産卵期は冬の後半から春にかけて。

白身の身は分厚く、よく締まる。

食べればコリコリとした食感。

あっさり上品ながら、脂の甘みも感じられる。

切り身にし、一日二日寝かせることで熟成された味わいとなる。

刺身や鮨で食べれば、その繊細な味わいを楽しめる。

薄造りやカルパッチョなどにしても良い。

昆布締めにしても美味しい。

カレイ料理の定番、煮付けは絶品。

塩焼きや照り焼きなどの焼き物や、

ホイル包みで蒸し料理、ソテーやムニエル、などなど

火を通してフワフワのアツアツになったものも旨い。

フライや天ぷらにしてもまた美味しい。

大きな身をぶつ切りにし、鍋にしてもいける。

刺身などにした残り身は、アラ汁に使える。

白子も美味しく、そのまま食べたり、肝ソースや和え物に。

名前の由来となった硬い皮も、油で揚げればサクサク食べれる。

骨も一緒に揚げて骨センベイ。

大きい魚なので一匹分でも相当な量の身が取れ、

余すところ無く食べられるマツカワ。

いろいろな食べ方で楽しもう。

獲れる時期により、マツカワの持つ味の個性も変化する。

その時期ごとの美味しい食べ方についても、

漁協などに聞いてみると良い。

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外部リンク

王鰈

日高振興局のページ 情報色々

えりも以西栽培漁業振興推進協議会

王鰈について 活動やレシピなどの情報

北海道栽培漁業振興公社

マツカワの種苗育成や放流事業についても記載

マツカワ

北海道庁のページ 北海道で獲れるマツカワの情報

Google検索 「マツカワ 王鰈」

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