シシャモ(本シシャモと仲間)

シシャモといえば子持ちシシャモが有名。

おかずやツマミに人気だが、

出回る多くは本来のシシャモではない。

シシャモについて

大きな意味でのシシャモは、

本来のシシャモ(本シシャモ)と、

出回る代用シシャモ(主に輸入物)に分けられる。

本シシャモの漁獲量が減り、

代用シシャモが一気に広く普及したため、

いろいろとごちゃ混ぜになってしまっている。

シシャモとして出回る魚の大部分は代用シシャモ。

カペリン(カラフトシシャモ)やキュウリウオで9割を占め、

こちらをシシャモとして認識している人も多い。

本来のシシャモ(本シシャモ)は1割程度と希少で、

本州の市場にはあまり出回らない。

本シシャモについて

世界中でも、北海道の太平洋沿岸の一部でだけ漁獲される。

本シシャモは遡河回遊魚と呼ばれる魚で、

川で生まれ、海へと下り成長し、川へ戻り産卵する。

川に戻る産卵期は、10月から12月にかけて。

遡上河川は胆振日高・十勝釧路・厚岸の3エリアにあり、

それぞれが少しずつ違う独自の群れといわれる。

シシャモの名前の由来は、

アイヌ語のスサム(スス:柳/ハム:葉)といわれる。

漢字で書くときは「柳葉魚」。

細身のシシャモが大群で川を上る姿は、

柳の葉がワサワサ揺れる様に似る。

アイヌの伝承では、神様と柳の葉に関わるものが多い。

旬のものは、脂の乗りが良く、身も柔らかい。

特に身が旨いといわれ、生干しにすることで味わいも強まる。

オスのほうがメスより大きく、

1970年代を境に漁獲量が激減した。

近代化した漁業による乱獲が行われたため。

それまでは一般の人も気軽に獲れる魚だった。

そして替わりに入ってきた輸入品の

カペリン(カラフトシシャモ)にシシャモの名と味のイメージを

持っていかれた苦い経験を持つ。

北海道独自の特産魚として、

資源維持のための漁期制限や人工ふ化放流事業、

遡上する河川の環境維持活動などが積極的に行われる。

シシャモと愉快な仲間たち

いわゆるシシャモと呼ばれる魚はいくつかあり、

本シシャモと他との差は分かりづらいが、並べれば分かる。

<本シシャモの特徴>

うろこの質感がはっきりしている。

色は少し黄色みがかっている。

体つきは太めのものが多い。口と目が大きめ。

大きさは、12~18cm程度。

産卵期は10・11月頃。川に遡上する。

オスは産卵期に色が黒っぽくなる(婚姻色)。

数が少ないので値段が高い。

<カペリン(カラフトシシャモ)の特徴>

うろこが細かく、ほとんど分からない。

体はだいたい銀色、背中が少し緑がかる。

口と目は小さめ。

体長は15cm~20cmほどで、細身。

産卵期は春。海でのみ生活する。

寒い海が生息地となっていて、

ノルウェー・アイスランド・カナダなどが主産地。

日本では獲れない。

本シシャモとは味が大きく違うが、

見た目が似ていて値段も安いため、広く出回り、

シシャモといえばコレを思い浮かべる人が多い。

<キュウリウオの特徴>

獲れたての香りが名前の通りキュウリのような感じ。

体長が大きく、25cmほどにもなる。うろこは大きめ。

産卵期は晩春・初夏。

焼きたてが美味しい。

日本でも北海道で獲れ、道内ではキュウリと呼ばれ流通する。

いわゆるシシャモとして、本州ではこちらも出回る。

<チカ>

ワカサギによく似た魚。

海の魚で、沿岸部に生息する。

日本でも北海道で獲れる。

腹ビレが背ビレより前ならワカサギ、後ろならチカ。

大きさは20cmほどと大きめ。

骨がワカサギに比べて硬めなので、少し安い。

<ワカサギ>

淡水や汽水に育つ。

冬の湖でのワカサギ釣りが有名。

大きさは10cmほど。

これもシシャモの仲間。

本来のシシャモが良く、他が悪い、というわけではなく、

それぞれにイイところがある。

味・大きさ・旬や産卵期も違うので、

ごちゃ混ぜにせず違いを認識し、

使い分け出来れば食の楽しみ方もさらに深まる。

アイヌとシシャモ

シシャモの名前の由来は、

アイヌ語のスサム(スス:柳/ハム:葉)といわれる。

アイヌでは、シシャモと神様の伝承が残されている。

人間が食料に困っているのを見たアイヌの神様が、

食べ物を与えようとして柳の葉を川に流した。

すると、柳の葉は魚に姿を変え、人間の食べ物になった。

サケやシカが獲れず飢えに苦しんでいたアイヌの子がいた。

病気の親のために川岸で神に祈りをささげたところ、

柳の葉が川に落ちて、それが魚となり泳ぎ回るようになった。

天上の神の国から柳の葉が、地上の水辺に落ちてしまう。

葉はそのままでは、朽ちてしまう。

柳の葉を哀れんだ神が、魚に変えた。

これらの伝承のように、

特徴的な見た目を持つ天からの恵みとして認識されていた。

時期になれば海から川にやってくる=獲りやすい。

サケとともに、季節の重要な食べ物となっていたのだろう。

産地ではアイヌのシシャモ豊漁を願う祭りも残されている。

シシャモの産地と名物

遡上河川は胆振日高・十勝釧路・厚岸の3エリアにあり、

それぞれが少しずつ違う独自の群れといわれる。

主な遡上河川は、

胆振地方の鵡川

日高地方の沙流川

十勝地方の十勝川

釧路地方の茶路川、庶路川、阿寒川、新釧路川

厚岸の別寒辺牛川、尾幌分水川

有名なのは胆振の鵡川産。

シシャモ漁の発祥は日高の門別といわれる。

加工品の取り扱いは日高が多い。

漁獲量では、十勝・釧路産で約8割を占める。

各地で名物として扱われ、加工品も作られる。

(胆振・日高)

鵡川ししゃも/ししゃもあれとぴあinむかわ

門別シシャモ/門別ししゃも祭り

(十勝・釧路)

十勝シシャモ/十勝産ししゃも祭・広尾のシャロッケ

白糠シシャモ/白糠ししゃも祭り・黒上ししゃも

釧路ししゃも釧路ししゃもフェア

(厚岸)

大黒ししゃも

旬や食べ方

10月から11月にかけてが漁期であり、

その中でも獲れる時期により、

脂の乗りや卵の状態などで違いが若干ある。

塩水につけて干した生干しスタイルでの流通が多い。

さっと火で炙った姿焼きが定番。

しみ出る脂と旨みは格別の味わい。

天ぷらやフライなども人気がある。

揚げたものを南蛮漬けにしても食が進む。

鮮度のいい大きな体のオスは、

刺身や鮨のネタとして珍重され、

産地ならではの名物となっている。

柳葉魚鍋や柳川鍋風にしても食べられたり、

甘露煮や昆布巻きなども作られる。

また、糠漬けや飯寿司に加工されたりもする。

オリーブ焼きやパン粉焼きなど、洋風でも美味しい。

パセリなどの香草がよく合う。

トマトソースと和えても良い。

タマネギなどと合わせマリネにし、さっぱり頂くのも良し。

サイト内リンク

北海道の名物TOP

北海道の水産物

北海道の水産物/渡島・胆振・日高

外部リンク

シシャモ[柳葉魚]

北海道庁 シシャモ紹介・漁協紹介

日高のさかなたち シシャモ

日高振興局 シシャモについて

ししゃもの豆知識

十勝総合振興局 ししゃも紹介ページ

ししゃも大辞典

釧路市漁業協同組合 ししゃもについての色々な情報

シシャモとカラフトシシャモ

東京魚市場卸協同組合 おさかな普及センター

Google検索 「北海道 ししゃも」

タグ: