野付湾のホッカイシマエビ

根室海峡の真ん中にある野付半島。

広大な湿地では多くの野生生物が暮らす。

浅瀬に広がる藻場ではホッカイシマエビが獲れ、

打瀬舟とともに別海の名物となっている。

根室海峡の野付半島

野付半島は根室海峡のほぼ真ん中に突き出した半島。

標津町と別海町にまたがり、

付け根が標津町、ほかは別海町のエリア。

水深の浅い海に潮流により土砂がたまって出来たもので、

「砂嘴」と呼ばれる。

野付半島は総延長28kmと、砂嘴としては日本最大。

平仮名の「つ」・釣り針・えびのような形をしている。

森林もあり、立ち枯れのトドワラ・ナラワラなど、

独特の風景を見ることができる。

半島の内側・南側には、砂浜・干潟・湿原が広がり、

陸部分・海部分ともに多くの野生生物が生息している。

ハクチョウやタンチョウなどの渡り鳥や

オオワシ・オジロワシなどもやって来る。

ゴマフアザラシ・クジラ・シャチなども見られることから、

ネイチャーウォッチングの名所でもある。

2004年に打瀬舟とともに北海道遺産に登録、

2005年にはラムサール条約登録湿地となった。

野付湾のアマモ

野付半島の豊かさを支えるのが、

湾内に広がるアマモという海草。

イネのような細長い葉をもつ草で、

きれいな浅瀬に繁殖する。

アマモは大きな群落・藻場を形成する。

藻場が出来ることで波の影響が弱まり、

また隠れ処にもなるため、

エビや小魚の良い住処となる。

水質浄化作用も持つ。

枯れたアマモは微生物の繁殖を助け、

その微生物は貝類や甲殻類の餌になり、

それらは魚や鳥の餌となる。

このようにアマモは野付半島における

食物サイクルの大きなベースとなっている。

ホッカイシマエビ

ホッカイシマエビは、

標準和名はホッカイエビ、単にシマエビとも呼ばれるエビ。

体長は10cm前後。

北海道東部に多くの生息地があり、

アマモなどでできた藻場に住む。

鮮度が落ちやすいため、

水揚げ後はすぐにボイル加工されることが多い。

塩茹ですると真っ赤になる。

シンプルな加工のため、塩加減が味を左右する。

その身は美味。

ぷりぷりでいて深い甘みも持つ。

殻を剥きそのまま食べるほか、てんぷらやサラダなどに。

漁獲量が少ないため、高値で取引される。

打瀬舟漁

野付湾でもホッカイシマエビが生息し、

打瀬舟(うたせぶね)によるエビ漁が行われている。

打瀬舟とは、風を利用し移動する昔ながらの舟。

アマモは水深の浅い海に繁殖するため、

海面近くまで葉が伸びる。

藻場でボートのスクリューを使うとアマモを傷つけてしまうため、

漁場近くまではモーター移動→藻場では帆を張っての漁を行う。

漁期は6月~7月、10月~11月の2期ある。

三角の帆を張った舟が海上に並ぶ光景は、

野付湾の風物詩となっている。

野付湾の打瀬舟は、

2004年に野付半島と共に北海道遺産にも登録された。

過去には、ホッカイシマエビも枯渇の危機を迎えた。

牧場・畑の開発により湾に流入する水質が悪化。

それによる湾内の環境悪化の影響を受けたため。

これではまずいと、植樹活動や河川維持活動が行われる。

獲りやすく資源減少もおきやすいため、

漁期や漁具の制限も行い、継続的な資源維持に取り組む。

イベント

6月の下旬には、長い歴史を持つ

「尾岱沼(おだいとう)えびまつり」が開催される。

ホッカイシマエビの特売や食べ物コーナーがあり、

金魚すくいみたいなエビすくい、抽選会なども行われる。

初夏の野付湾クルージングも出来る。

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