士幌町のジャガイモ

北海道の十勝エリアにある士幌町。

十勝平野を活かした農産物生産、

さらにそれを加工し流通や販売も

自ら行っていくというスタイル。

加工の中心となるのが、ジャガイモ。

名物一覧での現在地
北海道の名物農産物根菜類ジャガイモ

町の紹介

士幌(しほろ)町。

北海道・道東・十勝エリアの町。

エリア中央ちょい北。

十勝平野の北側に位置し、

農業の盛んなところ。

士幌とジャガイモ

十勝平野の広大さを活かし、

士幌町でもたくさんのジャガイモが

育てられている。

作付面積は2,000haほどで、

出荷量は7万トンを超えるぐらい。

道内順位だとトップテンの後半。

産地として抜きんでた存在では

ないが、その影響力は大きい。

士幌町にあるJA士幌町。

日本屈指の強靭さを持つJA。

本業の農業を堅実に行うため、

大規模化・効率化を進め、

得られる農産物を自らの手で

加工するための、計画的で

積極的な設備投資を行ってきた。

その活動拠点も士幌町だけでなく、

北海道の他地域や、

本州の首都圏や関西にもある。

加工の中心となるのが、

十勝の名物である、ジャガイモ。

士幌のジャガイモ

加工工場を自前で持つJA士幌町。

作られているジャガイモも

半分以上が加工向けの品種。

広い需要に応えるため、揚げ物用や

ポテトサラダ用など、品種も豊富。

農林1号、トヨシロ、ワセシロ、

オホーツクチップ、ホッカイコガネ、

スノーデン、さやか、きたひめ、

ひかる、などが育てられる。

青果・料理向けの割合は3割ほど。

男爵イモやメークイン、キタアカリ、

とうや、などが栽培されている。

翌年の収穫にとって大事な

種芋にまわされるジャガイモも

生産量の1割ほどを占める。

デンプン加工用は、3%ほどと少なめ。

ジャガイモ畑と土と力

士幌町で行われる農業の中心は、

大規模な輪作農法。

小麦・ジャガイモ・テンサイ・豆類や

スイートコーン、の4種類で

畑をローテーションし育てる。

毎年作物が替わることで

土壌の健康度が維持され、

病気や害虫などの連作障害を

回避できる。

しっかりと土壌の状態を知り、

必要に応じ、堆肥や緑肥、

土壌改良を行っていく。

酪農も盛んなので、牛のフンなどから

できる堆肥もたっぷりある。

小麦のワラと交換で良い循環。

緑肥にされるのはエン麦が多い。

ジャガイモの病気を減らしてくれる。

テンサイから砂糖を作る際の副産物、

ライムケーキも、畑の石灰質補給や

酸度矯正に使われている。

有機肥料を使うことで、

化学肥料や農薬の使用を

減らすこともできるので、

安心面の向上にもつながる。

元々肥沃とはいえない士幌の地。

ムリな農業をすればすぐに

土地の力も疲弊してしまう。

長い目での地力の維持・向上が

高い品質の農産物の土台。

独自に土壌分析センターも設立し、

施肥と地力向上に活用している。

植えて育てて収穫

ジャガイモは種ではなく、

種芋を植えて、それが育ち、

地中にできた塊茎を収穫する。

種芋といっても普通に大きいので

その保管にもスペースが必要。

前年の収穫から春まで保存もする

必要があるので、ちょっと面倒。

士幌町では原種・採種用の

ジャガイモ貯蔵庫を建設。

6,000トンも管理できるようにしてあり、

春からの種芋まきに備える。

3月頃から日光に当て

種芋の芽を出す浴光育芽が始まる。

雪も去った5月に芽の出た種芋を

大きな機械を使い植え付け、

塊茎の成長に備えた盛り土も行う。

まもなく土から芽が出て、

茎・葉が生い茂る。

除草剤や病害虫防除もしっかり。

7月ごろから緑の畑の上を、

白や紫の小さな花が覆うようになる。

広大な畑が花に覆われる光景は、

ジャガイモ産地の夏の風物詩。

地中ではジャガイモの実(塊茎)が

どんどん大きくなっている。

地上の茎・葉が枯れたら収穫期。

9月から大型のジャガイモ掘り機械で

どんどん収穫していく。

機械の上には人も待機し、

形の悪いものや異物などを選別。

GPSを利用し、トラクターが自動で

進むような技術も試験運用される。

使える技術はどんどん取り入れるのも

士幌農業の特徴。

収穫されたジャガイモは

巨大な貯蔵施設へと運ばれ、

様々な用途に出荷されるのを待つ。

集積・保存

士幌町を中心に周辺5農協で

士幌馬鈴薯施設運営協議会を設立。

JA音更町・JA木野(音更町)・

JA鹿追町・JA上士幌町が参加し、

食用やデンプン用のジャガイモの

一元的な集荷と出荷を行っている。

収穫されたジャガイモは協議会の

運営するジャガイモ貯蔵施設に

運び込まれる。

青果向け・加工向けジャガイモの

貯蔵庫は、全部で16棟もあり、

収容能力の合計は14万トンに及ぶ。

選果場もあり、一日で400トン以上の

ジャガイモを送り出す能力を持つ。

デンプン向けも別で貯蔵庫へと

集められ、順次加工される。

大量に作られ集められ、

青果として加工品として

続々出荷されるジャガイモたち。

ジャガイモの管理システムも構築し、

産地・肥料農薬・栽培・収穫・

出荷・貯蔵・品質検査、など

色々な情報を履歴として

追えるようになっている。

芽が出るのストッパー

全国にココだけの施設もある。

士幌アイソトープ照射センター。

ジャガイモは収穫後に、

ある程度の長さの休眠期間があり、

その期間は保存がラク。

それを過ぎると、芽を出して、

次の成長に備えようとする。

そのため出荷できる期間に

ある程度制限がかかるのが普通。

照射センターでは、ジャガイモに

コバルトを照射し、芽が出るのを

抑制する、という技術により、

芽止めジャガイモを出荷できる。

これにより、出荷できる期間を延長。

他産地との切り替え時期になっても

出荷が可能となっている。

ほいほいやるものでもなく、

オーダーがあればやるらしい。

デンプン加工

士幌町にはデンプン工場もある。

農協の始めた加工事業の

最初の柱がデンプン加工。

昭和21年にスタートし、

設備を入れ替えつつ大型化。

平成13年から新型の工場として

デンプン加工を行っている。

ジャガイモを粉砕・すり潰し、

水分を飛ばしデンプン粉にする。

廃水もものすごい量出るので、

その処理能力も高くし、

環境への影響に配慮。

こちらで加工されるジャガイモは、

食用のものより広い、9農協から

集められる。

工場は年中加工しているが、

やはり秋の収穫後はフル稼働。

どんどん運び入れ、どんどん生産、

一日で1,500トンも処理する。

出来たデンプンの粉は、

片栗粉などでのとろみや

練り物のつなぎにされるほか、

糖化されて甘味料として消費される。

食品加工

加工向けジャガイモの大貯蔵庫群に

隣接して稼働しているのが、

士幌自慢の加工工場コンビナート。

集荷・保存されたジャガイモを通年、

色々なポテト商品に加工している。

その合計販売量は14万トン以上。

ジャガイモ産地北海道の中でも

だいたい2割を占めるほど大規模。

販売されるジャガイモのうち、

加工品が約3/4を占め、

料理向けの生のものは1/4ほど。

加工品の柱は、ポテトチップ。

販売量の約半分を占める存在。

カルビーと提携し

OEMでポテトチップスを生産、

たくさんの量を出荷している。

他にも、コロッケ・ポテトサラダ・

フレンチフライ・ダイスポテトなどが

作られ、冷凍食品として出荷される。

カルビーの人気商品、じゃがりこの

製造工場も新設される予定で、

どれほどの割合で食い込んでくるか、

要注目となっている。

士幌町の道の駅、ピア21しほろでは、

町特製のポテトチップスも販売。

味は、塩・コンソメ・のり塩。

けっこうな人気を誇る商品。

じゃがりこも士幌町特製商品の

開発がされるのかな?期待。

北海道を飛び出て

士幌町や十勝での活動にとどまらず、

本種での活動を行っているのも、

JA士幌町の大きな特徴。

関東・埼玉県の熊谷市には、

消費地出荷施設を設置。

ジャガイモ貯蔵庫と

常温倉庫を各4棟、

冷蔵・冷凍を各1棟、の

計10棟の倉庫群からなる。

士幌から熊谷へと運び入れられた

ジャガイモ&加工品は、大消費地の

首都圏各地へと出荷される。

同じく埼玉県の東松山市には、

関東食品開発研究所がある。

工場機能もあり、ここでも

カルビーのポテトチップスを作る。

消費地の近くで生産し、

出来立てを届けることができる。

関西・京都府の福知山市には、

関西食品工場があり、

業務用のポテトサラダや

パスタサラダなどを生産する。

材料は当然、士幌から輸送。

こちらの商品も各地へ出荷され、

お惣菜やサンドイッチなどになる。

イベント

10月に開催されるのが、

「しほろ収穫祭」。

当然ながら食のイベント。

ジャガイモ詰め放題が目玉。

加工品もいろいろあるんかな?

酪農・畜産の町でもあるので、

しほろ牛の販売や

牛乳&加工品の販売も人気。

秋の地場野菜もたくさん。

ジャンボ鍋も作られる。

士幌高校による農畜産物の

加工品販売も行われる。

たくさん食べて楽しんで、

色々いっぱい買い込んで、

長い冬に備えるぞー、てイベント。

イも堀り キャラ

秋にはジャガイモ掘り体験も可能。

要予約なのでJAに問い合わせを

士幌町のキャラクター、

「しほろっち戦隊シホロンファイブ」。

ジャガイモンプロジェクト、

士幌町商工会青年部、が絡む。

戦隊のメンバーは、

ジャガイモ・ニンジン・トマト・

タマネギ・アスパラガス。

基本的にはジャガイモンが活動。

ジャガイモだけじゃなく

士幌町の畑作の柱は、

ジャガイモのほか、小麦・テンサイ・

豆類&スイートコーン、といった感じ。

どれも生産量が多い。

小麦は乾燥・調製後に各地へ出荷。

地元でのうどん加工も行う。

テンサイは砂糖へと加工するため、

同じ十勝の清水町へと送られる。

豆類は、大豆・小豆・インゲン豆。

多くの使い道があり、各地に出荷。

こちらも地元で煮豆などに加工。

スイートコーンの作付は、

昭和の終わりごろからスタート。

栽培や収穫でのノウハウも蓄積、

加工工場も作られている。

美味しい時期を見極めて収穫された

スイートコーンは素早く加工され、

ホールコーンとして出荷される。

ほかにダイスキャロットなんかも

加工品の一つ。

継続して農業で食っていくため、

寒地バイオテクノロジー研究所を

設立するなど、新しい技術も

どんどん取り入れる。

団地となった溶液栽培施設により、

ミニトマトやわさび苗も作られる。

溶液栽培ってのは水耕のことで、

大きなビニールハウスで行われる。

溶液栽培で育てられたミニトマトは、

トマトジュースに加工され、

濃厚な味わいで人気。

道の駅で販売している。

わさびの苗は、わさび産地の

静岡などに出荷される。

わさびも連作障害がある品種で

苗の入れ替えとかが重要らしい。

畑作を超える勢いなのが、

肉牛の生産。

ブランド名は、しほろ牛。

種類的には、ホルスタインのオス。

1970年から本格的にスタートし、

今では4万頭以上を育て、

年間出荷頭数は2万頭を超える。

士幌町振興公社による

食肉処理施設も備える。

乳牛を飼う酪農も盛ん。

搾乳牛となるホルスタインのメスは、

町全体で18,000頭ほどが飼われ、

日々たくさんの牛乳を出してくれる。

その牛乳を使い、道の駅では

アイスも作り販売している。

味は、バニラ、ストロベリー、

しほろ牛乳、十勝あずき、チョコチップ。

特製ポテトチップスとともに

アイスも食べてみるといい。

ほかにも多々書くことがありそうだが、

あとは各自でお調べください。

外部リンク

JA士幌町

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士幌 de ショッピング

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