大野紅かぶ

色々な農作物のある北海道。

その中でカブはあまり目立たないが、

北海道南端には江戸時代から

栽培の続く紅いカブが存在する。

北前船が関係する伝統野菜。

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北海道のカブ

カブ。

丸くて白い野菜。

生だと堅くて少し辛い。

煮ると甘くヤワヤワに。

独特の香りを持つ。

ダイコンの親戚。

各地に昔からの地方品種がある。

産地は本州に多く、

千葉が3割を出荷する大産地。

葉も含めた新鮮野菜としての

需要が高めなので、消費地に

近い方が有利ですわな。

ダイコン生産の多い北海道だが、

カブはそれほどでもなく、

年間で5,000トンほど。

そんな北海道でも、かなり昔から

育てられ続ける紅いカブがある。

船に乗って来たカブ

北海道の南西、

渡島半島の南端部分は、

江戸時代以前から

本州から来た人たちが

町を作り生活していた。

今の松前町~北斗市~函館の辺り。

江戸時代には、有名な北前船が

北の海の幸を近畿地方へと運ぶ

交易が盛んとなった。

昆布や身欠きニシン、

干したホタテやナマコなどが運ばれ、

近畿地方の食文化に大きく影響を

与えたのは有名。

中国等への輸出にも貢献。

メインは北海道→近畿の物流で、

逆は生活用品などが主。

当然、あちらで育てていた

野菜も色々と持ってきては、

栽培が試されたのだろう。

ずいぶん気候が違うため、

なかなか難しかったろうに。

導入された野菜の一つが、カブ。

冬の時期の野菜として、

貴重な栄養源になってくれる。

ダイコンと並ぶ重要な食材。

北の地で栽培に成功し数百年、

今も代を重ねて作られるのが、

「大野紅かぶ」。

大野町の紅いカブ、である。

市町村紹介

旧大野町。現北斗市。

観光都市・函館市の西隣にある。

函館に隣接するため、海岸を中心に

工業団地や加工工場、宅地も多い。

市の中央・西側は、ものすごく山。

海岸近くまで険しい山が迫る。

海沿いに漁港が点在し、

津軽海峡の海の幸を水揚げする。

北斗市の東側は、函館市も含む

かなり広い平野・函館平野。

山がちな渡島半島では珍しく

なだらかな土地が広がり、

昔から農業が行われてきた。

江戸時代の早い段階で

北海道初の稲作が行われた場所。

現在も稲作や野菜生産が盛ん。

そんな北海道の南にある

北斗市を含む一帯で

大野紅かぶは育てられている。

大野の紅いカブ

大野紅かぶは、その名の通り、

大野町とかで育てられてきた

まぶしいほど紅色なカブ。

根の部分全体が染まり、

葉柄の部分も赤くなっている。

このカブがやってきたのは、

江戸時代。北前船に乗って来た。

関西や北陸で育てられていたカブの

種が持ち込まれて栽培がスタート。

日本のカブ勢力図は、

西がアジア系・東がヨーロッパ系。

なのだが、大野紅かぶは

西から持ち込まれたため、

東側なのにアジア系のカブらしい。

緯度もかなり高くなり、

温度や季節の変化も違う場所で、

なんとか栽培方法を安定化。

夏の終わりに種をまき、

冬が来る前に収穫される。

品種もしっかり継続して守り、

代をつないできた。そして、

現代でも北の地で育てられている。

北海道では珍しい、

伝統野菜と呼べる存在。

日本代表の農業エリアではあるが、

本格的な農業開始は

明治期の開拓以降のため。

その色合いも特徴的なので、

北斗市や函館市では、

地域の特産として扱われている。

食材として

大野紅かぶは、出荷段階で

大きさ10cmほどの中カブクラス。

形はカブらしい丸っこい感じ。

根の外皮がすごく紅色。

上から下まで全部紅色。

根を切ってみると、

芯付近が紅色で他は白、

といった感じ。

肉質はみっちりしていて甘みがある。

カブ特有の香りも持っている。

調理するなら、特徴的な色を

利用したいところ。

皮をむいてしまうと、ほぼ普通のカブ。

皮つきで利用していこう。

お酢との相性が良い。

元から強い紅色がさらに明るくなる。

酢漬けやなます、マリネなどが良い。

甘酢漬けにして時間を置くと

キレイなピンクになる。

昔ながらの定番は、

浅漬けや糠漬けなどの漬物。

程よい食感と香りが楽しめる。

肉質が緻密なので、煮物も作れる。

まあまあ大きめなので、

薄くスライスし千枚漬けも作られる。

特産の加工品として、

函館などで販売されている。

カブなので、葉も食材となる

根には無い栄養も持っている。

さっと湯がけばOK。

赤みがかった感じが珍しい。

根も葉も合わせた栄養分は、

ビタミンA、C、B1、B2、K、

鉄分、カルシウム、など。

皮の紅色な部分には

アントシアニンが含まれるらしい。

抗酸化とかに期待ができるとか。

まとめると

長くなりましたが、

「大野紅かぶ」とは。

北海道の南、函館辺りで

育てられる紅色の中型カブ。

関西から北前船でやって来て、

江戸時代から作られている。

紅色の鮮やかさを活かした

調理を行うといい。

葉も付いてきたら食べよう。

手に入れるなら晩秋冬前が良い。

外部リンク

大野紅かぶ

丸果札幌青果による紹介

JA新はこだて

道南の広域農協

北斗市

自治体公式サイト

函館市

自治体公式サイト

北斗市観光協会

観光情報など

函館市公式観光情報サイトはこぶら

観光情報など

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