真狩村のユリ根

北海道・真狩村の名物、ユリ根。

食用ユリ根の大産地として有名で、

全国の3割をここだけで作る。

その生産には、長い時間と

多くの世話を必要とする。

食用だけでなく花用も作っている。

名物一覧での現在地
北海道の名物農産物根菜類ナガイモ・ユリ根

市町村紹介

真狩(まっかり)村

北海道の西側、後志エリアの村。

エリアのシンボル・羊蹄山の

南麓に位置する内陸の村。

周辺はリゾート地としても有名。

洞爺湖や噴火湾にも近い立地。

山のふもとではあるが、

なだらかな場所が多く、

かなりの面積を畑として利用する。

火山性の土を活かした

根菜類の生産で有名なところ。

真狩といえばユリ根

真狩村はジャガイモやダイコンなどの

根菜類を多く作っている所。

その中でもキングオブ名物なのが

「ユリ根」。

花が咲くユリ。

そのユリの根っこのこと。

品種によっては食用になる。

北海道は食用ユリ根の生産を

ほぼ独占している大ユリ根産地。

98%を占めるとかなんとか。

道内にユリ根産地はいくつかあるが、

真狩村がトップを走る。

昭和40年ごろから栽培が本格化、

村をあげて生産が行われ、

ノウハウを蓄積してきた。

現在の日本でのユリ根生産は

全体で1,500トンほど。

そのうち真狩村が3割を占めている。

ウチが全国の3割作ってるんです、

っていうんだもの、

そりゃあ名物中の名物ですわ。

生産量もさることながら、

その質の高さもトップクラス。

ユリ根の生産

ユリ根の生産には、手間がかかる。

時間でいえば、6年。

一般的な野菜は、

大体1年が一つの区切りとなる。

ハツカダイコンなんて一か月弱。

そんな野菜たちと比較すると、

途方もなく長い年月がかかる。

年毎に植え替えも必要で

ほったらかしにもできない。

春夏秋は畑で育ち、

冬前に掘り出して保存し、

春になったらまた畑に戻す。

途中で小分けにもする。

栄養を根に貯めてもらうため、

花が咲かないように

つぼみを取る作業も必要。

さらに連作障害もあり、

同じ畑に植えられない期間も

7年ほどと、かなり長い。

JAようていには、最初の球根を

培養する施設も置かれている。

健康な球根から栽培を始めることは、

最終的な収穫の安定につながる。

ユリ根の収穫・選別

6年の長い月日をかけ、

幾度にもわたる植え替えを経て、

手のひらサイズほどに成長する。

秋に土から掘り起こし収穫する。

ゆっくりしっかり成長したユリ根は

大きめの肉まんのような感じ。

色は真っ白で横長扁平。

ユリ根は土から出されてからの

扱い方も重要なポイント。

食用となるのは根っこではなく、

地中の肥大化した鱗茎。

その部分は厚い皮がなく、

非常にデリケートな状態。

土に埋もれて育つため、

皮いらなーい、なんでしょうかね。

地上へと出てきたユリ根は、

細い根とまとった土を取られる。

雑に扱うとすぐに傷がついてしまう。

鱗茎なので、まん丸ではなく、

形もデコボコが多い。

丁寧かつスピーディに根を取り、

付いた土は弱めの流水で

洗い流す。

その形や大きさなどにより選別、

後は出荷を待つのみ。

ユリ根の収穫・選別

デリケートなユリ根、

産地でキレイにしても

出荷途中は大丈夫なのか?

鮮度や傷が心配になるなー。

そこは対処してます。当然。

選別作業を終えて

キレイになったユリ根は、

たっぷりのオガクズの中へ。

ちょうどいい具合になるよう

湿度調整も行われたオガクズは、

フカフカの土と同じような感じ。

多めのオガクズに入れることで、

皮が無いので乾燥に弱く、

ぶつかるとすぐ傷つく、

そんなユリ根を守ってくれる。

オガクズの中でユリ根が

ゆったり過ごしている間に出荷。

行先は、関西。

ユリ根の出荷先と料理

真狩を始め北海道で育ったユリ根は、

そのほとんどが関西へ出荷される。

北海道名物の昆布もそうだが、

ここまで主産地と主消費地が

違う食材もなかなか珍しい。

関西へと送られたユリ根は、

オガクズに入ったまま流通する。

皮無しなので、シンプルな調理で

食べられることが多い。

ユリ根は鱗茎。

鱗のように一枚一枚がはがれる。

ユリ根みたく、くるんとして小さい

スナック菓子、オレンジのやつが

あったような気がする。

全然関係ないけど。

茹でたりして火を通したユリ根は、

ジャガイモやニンニクのような

ホクホク&なめらかな口当たり。

少し感じる苦味も特徴の一つ。

ごちゃごちゃと手を加えずに

旬の素材そのものを楽しむ、

京料理などによく使われる。

旬は秋の収穫後、

10月から12月ぐらい。

寒さの強まる前に食べておこう。

ユリ根のレシピはたくさんある。

茶碗蒸しに入れたり、

形を残したまま炒め物や

軽い煮物にされたりする。

茹でて潰して他の食材と

混ぜて料理されることもある。

ふんわりしたかぶら蒸しとか。

色々なサイトがあるので、

見て回ってくださいな。

村のサイトでも料理を

紹介している。

産地なので地元でも

基本的に道外出荷されるユリ根。

地元北海道ではあまり

食べられてはこなかった。

でも地元の名物ですよ、

全国の3割ですよ、ってことで

真狩村でもグルメに活用。

道の駅や町の観光施設などで

料理として提供している。

そのジャガイモ的な感じを活かし、

コロッケなどにされることが多い。

ニセコなどの羊蹄リゾートへ

訪れた際に食べてみよう。

冬バカンス時ならあるかも。

広がるかユリ根

今のところ関西が消費の中心。

なじみのあるないが分かれる食材。

地域的な食文化のライン引きも

かなり流動化している現代なので、

きっかけがあれば各地へと

消費が広まっていくかも。

栄養豊富な健康食材として

注目される機会も多い。

一応、ヘルシーっぽいけど

カロリーはしっかりあるぞ。

日本食の世界進出もある。

ぼんやりした日本食が多いが、

本格的な料理を求める需要も

高まっていくと思われる。

本来的な和食での食材の使い方を

されることが多いユリ根。

その微妙で繊細な味わいも

受け入れられる日がくれば、

北海道から世界各地へと

輸出されちゃうかも。

良い感じの湿度のオガクズに入れ、

冷蔵しておけば2か月ほどもつ。

デリケートな食材ではあるが、

輸出にも向いている。

日本トップ産地から

世界のトップ産地になるためにも、

大変だとは思うが、ユリ根生産を

続けていってもらいたい。

栽培が途切れてしまうと

再開はかなり難しい作物な

気もするし。

花も根もある

花としての方が有名なユリ。

食用ユリ根の栽培を中心に

行ってきた真狩村だったが、

花としても需要があるため、

花ユリ球根の生産も行っている。

こちらも時間がかかるので、

産地として注力し、

ブランド化した方が安定する。

元々食用で培ったノウハウがあり、

花ユリ球根の分野でも

日本トップの産地となっている。

8月くらいに真狩村に行けば、

色とりどりのユリの花が見られる。

ユリ園があるし、

道の駅も花が中心。

道沿いにもたくさん植えられる。

ユリ根の旬ではないが、

秋冬にユリ根を食べる前の

事前準備として、目で楽しもう。

夏はユリ根には早いが、

根菜を中心に色々あるので、

そちらも探して食べてみよう。

まとめると

北海道の西部、

羊蹄山の南麓にある真狩村。

食用ユリ根の大産地で、

全国の約3割を生産している。

収穫まで6年もかかり、

年ごとの植え替えも必要とされる。

ゆっくりしっかりと育ったユリ根は、

関西圏を中心に出荷され、

初冬の食材として活躍する。

花用ユリの球根栽培も行い、

そちらでもトップ産地となっている。

食べてよし・見てよしのユリを

中心とした観光地化も進めている。

外部リンク

JAようてい

羊蹄山周辺の広域農協

真狩村

自治体公式サイト

真狩村

自治体公式サイト

真狩村 観光ガイド

観光やイベント情報など

ニセコ観光協会

ニセコ周辺の観光情報

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