テンサイ 砂糖などへの加工

テンサイは砂糖の原料となる。

大きな工場で、高純度の砂糖、

色々な成分が残ったテンサイ糖、

大量のビートパルプ、に分解される。

成分や使い方の研究も行われる。

名物一覧での現在地
北海道の名物農産物根菜類テンサイ

爪を隠す鷹

テンサイは収穫されたままでは、

その力を発揮できない。

ただのカブによく似た甘い植物。

その身に蓄えた豊富な糖分を

砂糖という形にしてこそ、な存在。

そんなわけで、

テンサイという植物から

砂糖を作る過程を簡単に紹介。

ざっくりいうと、テンサイは加工により、

砂糖・テンサイ糖・ビートパルプの

3つに分割され、利用される。

テンサイに含まれる糖分は、

品種やその年の気候にもよるが、

重量の17%前後。

1kgのテンサイから

170gぐらい糖分が取れる。

ちなみに、サトウキビの場合は

重量比15%ほどの黒砂糖が採れる。

テンサイの収穫と集積

10月に入ると畑では

テンサイの収穫がスタート。

大きく育ったテンサイの根が

葉と分離され、掘り出される。

大きな機械でどんどん収穫。

集められたテンサイの根は、

軽く土を落とされ、集められ、

道内にいくつかある製糖工場へと

運び込まれていく。

製糖工場や原料貯蔵所には、

収穫スタートから少しすると

大量のテンサイが運び込まれる。

収穫は雪の降る前に終えるが、

砂糖への加工は2月頃までかかる。

工場の処理能力も高いけど、

それでも限度はございますゆえ。

そのため、かなりの量のテンサイを

保存・貯蔵する必要がある。

ビートパイラーと呼ばれる

クレーンとコンベアと土落としが

合体したような巨大な設備で

良い感じに積み上げていく。

積み上げたテンサイの集合体は、

パイルと呼ばれる。量がすごいので、

川の堤防のような大きさになる。

野積みにしても傷むので、

幾重ものシートで覆われ、管理。

水分や温度も良い感じに調整。

北海道の冬の寒さから守りつつ、

テンサイ堤防を少しずつ崩しながら、

製糖工場へ運び加工していく。

加工施設に貯蔵施設も併設した

製糖工場は、かなりの大きさ。

グーグルマップで探してみよう。

製糖工場

北海道にある製糖工場は、8つ。

テンサイ生産量に対して少なめ。

集約・集積して大量に加工していく。

十勝:芽室町・本別町・清水町、

オホーツク:北見市・斜里町・美幌町、

他:伊達市・士別市、

といった感じで分散。

工場を運営するのは、

日本甜菜製糖・北海道糖業・

ホクレンの3つ。

いざ製糖加工

テンサイから糖分を取り出し、

色々な形へと加工していく。

大ぶりなテンサイは、

洗浄して細かな土を流したあと、

スティック状の細切りにされる。

細切りにされたテンサイを、

70度程度のお湯に投入。

貯め込んだ糖分が抽出され、

糖液と繊維に分かれる。

得られた糖液には、糖分の他、

さまざまな糖以外のものも含まれる。

石灰と炭酸のパワー、

さらにイオンのパワーも加わり、

不純物をろ過していく。

詳しくはよく分からん。

出来た糖液を煮詰め、濃縮。

そして結晶缶という設備の中で

結晶化を行っていく。

小さな氷砂糖みたいなのかな。

もうさっぱり分からん。

遠心分離機に入れ、

糖分の結晶と

結晶以外の液体・糖蜜に分ける。

洗濯機の脱水みたいなもんかね。

分離された結晶は乾燥と冷却の後、

いわゆる砂糖へと加工される。

テンサイから砂糖

砂糖の糖分は、ショ糖や

スクロースと呼ばれるもの。

テンサイを加工し得られる結晶は、

純度の高いショ糖の塊。

聞いたことがある砂糖の種類、

上白糖やグラニュー糖に加工される。

上白糖は、日本でメジャー。

糖分だけでなく、果糖やブドウ糖も

少し含まれ、甘み・コクに特徴。

水分もちょっぴり含まれているので、

しっとりした印象の砂糖。

グラニュー糖は、世界でメジャー。

まさに糖分のみ、といった砂糖。

純度が高く、サラサラした感じ。

お湯などに入れるとすぐ溶ける。

味のクセが小さく、使い勝手よし。

ヨーグルトのお供として有名な

フロストシュガーはグラニュー糖を

加工し、さらに溶けやすくしたもの。

ここまで加工されると

元のテンサイらしさはまったく無い。

一砂糖という存在になり、

サトウキビから出てきた砂糖の

ひしめく険しい業界へと船出する。

テンサイからテンサイ糖

糖液から結晶を取り除いた

液体の糖蜜。

これも糖分や栄養分を含む。

なので、こちらもさらに加工。

液体のままでは流通に適さないので、

ドラムドライヤーというものの中で、

乾燥を行い、粉状にしていく。

高温乾燥により、茶色っぽくなる。

カラメルみたいな感じね。

ふるいにかけて粒を揃えたら、

テンサイ糖として出荷可能。

テンサイ糖は、高純度の砂糖よりも

補助能力があるのが特徴。

ショ糖以外にも、オリゴ糖や

ナトリウム・カリウムなどの

ミネラル分を含むのが特徴。

オリゴ糖はおなかの調子を

整えてくれることで有名。

ミネラル分も人間の体の

バランスを整えてくれる。

不足すれば悪影響も大きい。

日々の生活で少しずつ必要。

砂糖に比べて、摂取後の

吸収スピードも多少緩やか。

体を温める効果もあるとか。

料理で使った時の仕上がりや

香りなども砂糖とは一味違う。

純度の高い砂糖じゃないものには、

サトウキビの黒砂糖や三温糖、

カナダ名物のメープルシロップなども。

それぞれが特徴を持っているので

使い分けてみよう。

テンサイからビートパルプ

テンサイ製糖の初期に、

お湯の中で糖分を抽出された後に

残っている繊維中心のもの。

ビートパルプと呼ばれる。

そのまま捨てると莫大のゴミとなるが、

使い道は豊富なので活用される。

糖分を取り出した後、圧搾と乾燥。

運搬や保存に適した状態にする。

北海道でたくさん育てられる

牛たちに与える飼料となる。

北海道で採れたテンサイを

北海道で育つ牛たちに与え、

牛を飼う過程で出る堆肥は

畑の状態を良くするのに使う、という

循環が出来ている。

ビートパルプを細かく加工した

ビートファイバーも作られる。

これは人間向け。

食物繊維の塊のようなもので、

摂取すると整腸作用に期待できる。

食品加工にも用いられる。

テンサイから色々

糖蜜やビートパルプに含まれる成分を

個別に取り出したり利用したりし、

色々な商品に加工することも行う。

液状のオリゴ糖が身近な存在。

医療用に使われるものもある。

酵母も作られている。

テンサイ由来と知らずに

接しているものが多い気がする。

他にもうまみ成分やビタミンなど

色々な成分を持つが、

まだ全ては解明されてはいない。

成分分析と効率的な分離、

得られたものの上手な使い方などが

継続的に考えられている。

外部リンク

テンサイ – Wikipedia

テンサイについて色々

ホクレン

日本甜菜製糖株式会社

北海道糖業株式会社

北海道のテンサイで砂糖を作る

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