札幌大球キャベツ

北海道の名物キャベツ・札幌大球。

重さ10kg、肩幅ほどにまで成長する。

大きく広い北海道が似合うキャベツ。

時代と共に生産量は激減したが、

ニシン漬けの材料として今も現役。

北海道の伝統野菜の一つ。

名物一覧での現在地
北海道の名物農産物葉茎菜キャベツ・ハクサイ・レタス

北海道のでっかいキャベツ

北海道で作られる「札幌大球」。

キャベツの一品種で、読み方は

さっぽろたいきゅう・だいきゅう。

とても大きく育つことで有名。

一般的なキャベツ。

その大きさは、だいたい顔ぐらい。

重さは、まあ1kgほど。

札幌大球はというと、

幅でいえば、大人の肩幅ほど。

アンパンマンの顔ぐらいデカイ。

形の特徴はキャベツと一緒。

ただただ大きくなった感じ。

重さも10kg前後になり、

良く成長したものだと15kg以上。

抱えて持つのも一苦労。

晩秋に収穫され、漬物にされ、

正月に欠かせない料理となる。

大きく広い北海道らしいキャベツ、

といえる存在感のある名物。

時代の変化とともに

キャベツは外来野菜の一つ。

日本にやって来たのは明治以降。

北海道にも海外から

キャベツ品種がいくつも導入された。

試験場などで栽培される中で

品種が混じっていき、

北海道で大きく育つものが残り、

広く栽培されるようになった。

冷蔵庫もスーパーもまだない時代。

雪と寒さの冬は、野菜も当然不足。

晩秋に採れた野菜を何とか保存し、

冬場に食べるのが普通だった。

漬物もその手段の一つ。

大きな札幌大球は、一つ漬ければ

樽一つが一杯にもなる大きさ。

大家族が普通だったので、

量が作れるのは良いポイント。

葉がしっかりしているせいか、

けっこう長くもつのも良い。

雪の降る手前に漬け始め、

2・3か月もつような感じ。

正月には食べごろを迎え、

冬の低温下でじっくり熟成が進み、

食べきる頃には春ももうすぐ。

気温が低い時期なので

そのまま土や雪に埋めてもOK。

0度付近に保たれ、保存性抜群。

この時代の北海道名物といえば

大量に漁獲されたニシン。

身欠きニシン・干しニシンもまた

保存食の一つ。

身欠きニシンと札幌大球で作る

ニシン漬けが生まれたのも必然。

昭和初期には札幌大球は

北海道で作られるキャベツの

半分を占めるほどの勢力に拡大。

戦後しばらく経つまでは

北海道の漬け物は札幌大球で、

という存在だった。

昭和も半ばになると、

札幌大球の生産は激減。

冷蔵・運搬・流通の進歩、

核家族化の進行、

家庭での自作漬物の減少、

などがあり、

大家族向け・漬物向きな札幌大球は

作られなくなってしまった。

作る側も、栽培の手間や期間、

収穫作業の大変さ、などがあったし。

昭和30年頃にはニシンも消え、

それまでの北海道から

現代型の北海道へと変化が

進んでいった時期でもある。

だがこの時期に断絶することなく、

現在まで札幌大球の栽培は続く。

生産者は数えるほどだが、

札幌周辺や日高などに点在。

生産量も数百トン程度ではあるが

作られ続けている。

現代も、自分で漬ける人は居て、

初冬のスーパーに

置かれていることもある。

数個でもかなりの存在感。

漬物の加工場でも

ある程度の需要は存在する。

北海道の冬の味として

ニシン漬けなどが定着しているため、

自分で漬けはしないが

買って食べるという人も多いため。

その見た目のインパクトから

テレビなどで扱われることもある。

各地の地域性が重視されるように

なってきたことも追い風となり、

北海道名物の一つとして

知名度を上げつつある。

育て方

春に始まり、夏に成長、

秋から初冬に収穫、といった流れ。

夏の暑さに弱いが、

涼しい北海道なので

キャベツも無事に過ごせる。

育成期間はどんどん成長。

外側の葉も大きく成長するので

全体では1mほどになる。

生え方は一般的なものと一緒だが

サイズ感が勘違いかと思うほど違う。

デカイ濃緑の塊が並ぶ畑は壮観。

大きくなる分、収穫までの期間も長い。

一般的な品種で60~90日ぐらいだが、

札幌大球は120~150日ほど。

膨らみ過ぎて割れる前に収穫。

収穫は10月11月頃に行われる。

学校イベントなどで収穫を

行うところもある。

元々キャベツ自体、

害虫に好まれる野菜で、

病気にもかかりやすい。

中でも札幌大球は

病害虫に弱い部類。

大きいのにデリケートなんです。

土壌水分が多いのも苦手なので

畑の排水性の維持管理も大事。

もりもり成長するので

タイミングを見て追肥も行う。

そんな感じで、世話が欠かせない。

収穫も大変。

10kgぐらいあるので重い。

腰を曲げないといかんし。

高齢農家にはきついですわな。

本州でも作れなくはないらしい。

食材として

札幌大球は、寒玉系の品種で

葉も詰まっているキャベツ。

葉の枚数は普通のものと一緒で、

その厚みに大きさが反映される。

しっかりとしていつつ、柔らかさもある。

料理としては、冬キャベツらしく

漬物や煮物にされることが多い。

生でもいけなくはない。

キャベツの品種の中でも

甘みが強いのが特徴。

代表的な使い方といえば、

北海道のニシン漬け。

郷土料理の一つ。

東北などでも作られるが、

各地で材料などに違いがある。

北海道では、キャベツ・ダイコン・

ニンジン・身欠きニシン・米麹など。

保存食でも発酵系なので、

塩蔵系に比べて塩分は少なめ。

札幌大球なら、米麹で漬けても

しっかりとした歯ごたえが残る。

札幌大球から出る甘み、

ニシンの風味、発酵による酸味、

それらの融合でニシン漬けの

独特な味わいが生まれる。

材料の量がすごいことになるので、

漬け込む樽も大きなものを使う。

初冬に一気に漬け込み、

味のなじむころに正月を迎える。

お正月といえばニシン漬け。

ニンジンの彩りも正月っぽいかも。

納屋などに樽ごと置かれ、

マイナスの気温の中で

ゆっくりと熟成が進み、

酸味も増していく。

漬けこみ浅いものが好きなら、

ひと月毎ぐらいで作るといいかもね。

食べきれるように量は考えよう。

味自体はキャベツそのものなので、

普通に色々な料理に使える。

なので軽く紹介。

石狩鍋

キャベツやタマネギの甘さが

その味の重要な部分を担う。

札幌大球で甘味が重厚に。

ちゃんちゃん焼き

これまた具材に良し。

味噌に合う甘みと

蒸し焼きに負けない歯応えを提供。

ジンギスカン

タレを吸い込む、焼けて香ばしい、

しっかり歯応え、消化に良し。

ジンギスカンパーティーなら

札幌大球の量でも食べきれるかも。

ロールキャベツ

一枚一枚の葉を上手く剥がせれば

大きなロールキャベツが作れる。

葉がしっかりで煮崩れにくい。

浅漬け

かさが多少減り、もりもり食べれる。

和える具や調味料で

バリエーション豊かになるもの良し。

千切りキャベツ

ものっすごい量になる。

一般ものとは規模が違うので

切り方も工夫がいりそうではある。

炒め物や煮物など万能な札幌大球。

大人数が集まるイベントなどで

活躍の場がありそうな感じ。

その見た目でも盛り上げてくれる。

名物として

大きく広い北海道。

農作物生産量の多さも自慢。

ジャガイモ、タマネギ、小麦など

色々な作物で日本一に輝く。

が、見た目は地味といえば地味で、

他で作るものと大体一緒。

違いを出せるのが札幌大球。

生産量は少なめなものの、

他のキャベツとは大きさが全然違うし、

作っているのもほぼ北海道だけ。

その名物力はとても高い。

一般的なキャベツの大きさは

みんな知っているだけに、

その大きさの違いも比較しやすく、

理解しやすいのもポイント。

北海道の名物として、札幌大球には

さらなる活躍を期待したい。

空港など他地域からの人が来る

場所に置いてアピールアピール。

なんなら成田空港にも置こう。

北海道系の物産展やイベントも多い。

どんどん参加していこう。

南の桜島大根・北の札幌大球、

といわれるような日も近そう。

食材としてコラボもできるかも。

一応、アブラナ科の仲間。

大きさが特徴な北海道名物だと、

3mにもなるフキのラワンブキや

畳ぐらいに成長する魚のオヒョウ、

などもある。

組み合わせると何かが起こる、かも。

海外にも大きなキャベツがあるらしい。

カナダやアラスカなど北の方。

そちらとの交流にも期待。

伝統野菜として

農産物が豊富な北海道でも

少ないものがある。

それが伝統野菜。

北海道は、本格的な開拓が

明治以降に行われ、

作るのも出荷作物メイン、

なのでまあしょうがない。

札幌大球は少ない道産伝統野菜の

一つとして重要な存在でもある。

ほかにはタマネギやカブ、カボチャ、

ニンニクなどがあるが少ない。

流通に合う売れるタイプに押され、

札幌大球も生産量は少ないが、

とりあえず続くのが大事。

辞めるのは簡単だが、

また始めるのはものすごく大変。

名物として重宝されれば、

生産する側のやる気にもつながる。

伝統もインパクトもある名物として

残し残されていってもらいたい。

メイン料理のニシン漬け、でいえば

北海道産ニシンの回復もあると、

さらに良いけどもね。

初冬に北海道を訪れた際には、

でっかい札幌大球を

見たり食べたりしてみよう。

外部リンク

札幌大球

石狩振興局の紹介ページ

キャベツ – Wikipedia

キャベツについて色々

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